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楽譜&CD/Sheets&CDs
室内楽&アンサンブル&器楽ソロ作品
for Chamber&Ensemble&Solo
楽器略称凡例:
Pf.=ピアノ Vn.=ヴァイオリン Va.=ヴィオラ Vc.=チェロ Cb.=コントラバス
Fl.=フルート Ob.=オーボエ Cl.=クラリネット Fg.=ファゴット(バスーン)
Sax.=サキソフォン Hr.=ホルン Trp.=トランペット Trb.=トロンボーン
Euph.=ユーフォニアム Tuba=テューバ Hp.=ハープ Perc.=パーカッション
難易度凡例:
●S…プロでも相当難しい(チャレンジ精神旺盛な方に…)
●A…プロでも結構難しい(演奏技術的にもアンサンブルも難しい)
●B…プロレパートリー向き(極端に難しくないが充分手ごたえあり)
●C+…ハイアマチュア向き(一部演奏技術的に難しい)
●C…アマチュア向き(比較的簡単に演奏できる)
●D…中学生でも演奏可(かなり簡単に演奏できる)
◎楽譜
★オリジナル作品 楽譜(ボタンをクリック、またはタップで購入サイトへ移動します)
ユーフォニアム、テューバとピアノのための「『歓喜の歌』によるファンタジア」
風の音
編成:Euph. Tuba Pf.
難易度:B
「歓喜の歌」といえば日本では年末お馴染みの「第九」ことベートーヴェン作曲『交響曲 第9番 ニ短調』第4楽章の第1主題だ。
今年 (2020年)はベートーヴェン生誕250年という記念すべき年にもかかわらず、諸般の事情でなかなか「第九」を合唱することが難しい状況になってしまった。
ならばせめて音楽だけでも…と思い編作してみたのだが、これが存外難しい。ベートーヴェンは一つのテーマを様々に変奏させて展開するタイプの作曲家であるから、初めから「編曲」されているようなもので、独自にアレンジしようにも展開に難あり、という困難に陥るのである。
したがって今回「歓喜の歌」を取り上げるにあたり、「第九」の全楽章から少しずつ要素をお借りして、それを基にフレーズを作曲・再構成することにした。
どこかで聴いたようなフレーズがあちこちに散りばめられているが元の「第九」とはまた一風変わった作品、ぜひお楽しみいただければ幸いである。
2020年12月20日初演・発売。
価格(税込):
3520円
バストロンボーンとオーケストラのための協奏曲(ピアノリダクション版)
風の音
編成:B.Trb. Pf.
難易度:A~S
全4楽章、31分という管楽器のための協奏曲としては異例な長さのこの作品は、
私の同郷の先輩でもある中部フィルハーモニー交響楽団のバストロンボーン奏者、
森川元気氏の委嘱で作曲された。
全曲を通してメロディ・和声ともに「完全四度」の音程間隔が意識されており、
テーマが相互に引用されている一種の循環形式で書かれている。
第一楽章はソナタ形式。朝日の登るような弦楽器のトレモロとピッコロの主題から始まり、
その後行進曲風のテーマに。中間部は第1テーマの変型でありゆったりと歌い上げる。
低音域から高音域まで一気に駆け上がる圧巻のカデンツァの後、短い再現部を経てコーダへ向かう。
第二楽章は3/8拍子のスケルツォ楽章。 ティンパニによる強烈な開始から縦横無尽に飛び回るテーマにつながる。
ここでのテーマも半音ずらした2つの完全四度関係の音(G,D,Fis,Cis)を用いている。
曲中速度を落とすことなく一気に駆け抜ける。
第三楽章は3/4拍子の緩徐楽章。長閑な山間の風景を眼裏に浮かべながら書き進めた。
オーボエのソロから始まり、テーマとオーケストラの伴奏形で6/8拍子とのポリリズムを形成している。
転調を何度か繰り返しながら元のFdurに戻り、静かな終結部を迎える。
第四楽章はロンド楽章。 第一楽章を想起させるトレモロから始まり、第一テーマへ。
リズムに乗りながらおおらかな第二テーマに移り、再び第一テーマを経過した後12/8拍子になり
第一楽章のテーマがリズムを拡大して再現される。もう一度第一テーマと12/8拍子の部分を経た後、
木管主体による小規模なフガートの部分が奏される。 そして3・3・2のリズムに乗って第一テーマの変形が奏された後、
拡大された第一テーマを経過し、テンポを上げてコーダへ入る。
最後には第一楽章のテーマの拡大形が結びとして登場する。
――――――楽譜解説より
かなり壮大な曲ではありますが、おすすめです。
森川氏による演奏動画もございます。
Youtube: https://youtu.be/soi6S9ujN-c (新しいタブで開きます)
※オーケストラ総譜・パート譜についてはお問い合わせください。
2016年6月14日初演(B.Trb.森川元気、Pf.飯島みずき)。
2020年1月28日発売。
価格(税込):
5500円
二本のバストロンボーンとピアノのための「マリンスノー」
風の音
編成:2B.Trb. Pf.
難易度:C
Trio Sync.(B.Trb.篠崎卓美、黒金寛行 Pf.城綾乃)によって初演。
北海道大学の井上直一が自身の手により完成させた潜水探査機「くろしお」に乗り込み、
鈴木昇とともに1952年に発見し命名した「マリンスノー」は、懸濁物質の総称である。
静寂な海底に雪のように降ることからつけられたこの名前は、今日海洋学において正式な名称として用いられている。
私にとってこの言葉は祈りである。海面に降り注ぐ光に反射し、
キラキラと輝きながらゆっくりと舞い降りてくるそのさまは一種の神々しささえももっている。
そして堆積したマリンスノーは、もう二度と日の光を見ることなく海底の住人達の餌食となり、
循環していく。
儚く舞う「海の雪」のようなピアノと、水底深くの静けさを表現するトロンボーンの
どこか懐かしい旋律が優しく心を打つだろう。1歩ずつ着実に歩みを進めてゆくかのような半音進行と、
1つのメロディを頼りに進んでゆくシンプルな形式で、アンコールピースとしても用いやすいであろう。
―――――――楽譜解説より
2019年3月20日初演、2020年10月16日発売。
価格(税込):
2970円
ユーフォニアム、テューバとピアノのための「アップルパイ・ワルツ」
風の音
編成:Euph. Tuba Pf.
難易度:C+
突然だが、私はアップルパイが大好物だ。パン屋さんや喫茶店などで見かけるとついつい頼んでしまう。
挙句の果てに自分でも作ってしまうほどなのであるが、なぜこんなにもアップルパイが好きなのか自分なりに考えてみた。
すると、味の面では甘酸っぱいところ、香りの面ではシナモンと焼けたパイの香ばしいところ、
食感の面では表面サクッと、中はしっとりとしているところが、自分がこの菓子の好きな理由なのだと行きついた。
そこで作曲家として、そのおいしさを曲として伝えてみようと考えたのである。
冒頭のピアノはサクサクとしたパイの食感に、続くメロディは甘みの中に酸味のきいた
しっとりとしたフィーリングに準えて展開している。フランス和声を髣髴とさせる甘美な進行の後、
中間部はスパイスの効いたスウィング。
再現部を経て、一種メリーゴーランドのような目まぐるしく変わる調性に身を委ねつつコーダへとなだれ込む。
そんなに堅苦しくなく、気軽に、リラックスして、午後のお茶をアップルパイとこの曲とともに楽しんでほしい。
――――――楽譜解説より
ユーフォニアム奏者・岩黒綾乃とテューバ奏者・次田心平の委嘱による作品です。
アラカルトとしても、派手さもあるのでアンコールとしても使えます。
演奏時間は4分。
2019年12月12日初演。同日発売。
価格(税込):
2750円
2台のテューバとドラムセット、ピアノのための「コンサート・ダンス」
風の音
編成:2Tuba Pf. Drums
難易度:B
世界的奏者の二人にふさわしい、技巧と表現を求められる楽曲である。
終始5拍子で躍動感あふれるリズムに、前半は横に流れるどこか中近東的な「歌」の旋律、後半は飛び跳ね飛び回る「囃子」の旋律が乗せられる。およそテューバにさせるような動きではない気もするが、そのギャップに面白みがあると考えているのだ。
演奏の際には「踊り」の優雅さ、なめらかさ、激しさを忘れずに表現してほしい。
――――――楽譜解説より
ポルトガルからやってきたテューバ界のエースであるセルジオ・カロリーノと次田心平氏によるテューバ・デュオのために書かれた作品。
8分の5拍子の舞曲。そのメロディは中東っぽさもありながらジャズの要素も含んでいます。
世界最強のテューバ奏者二人による演奏を再現してみませんか?
CD「スーパー・ライブ!」(OVCC-00130)に収録されています。
2015年11月5日初演。
価格(税込):
3630円
二本のトロンボーンのための「コンチェルトシュトゥック」
風の音
編成:2Trb.
難易度:B
この曲を作曲するにあたって考えたことはまず、トロンボーン2本のみでオーケストラのような音楽的広がりをもたせられないか、ということだった。
そこで序奏付きのソナチネのような構成を思いついた。
そして2本という極端に小さい編成において音楽に立体感をもたせるには、
協奏的な立場をとることが一番やりやすい。題名はそこですぐに決まった。
2本のトロンボーンが主従入れ替わりつつ跳ね回る音楽であるから、
曲のスタイルとしては古典的なものを選んだ。まだまだこの分野は新しい音楽へ行けるほど成熟しきっていない。
曲の細かい部分の解説に移ろう。一種のファンファーレを思わせる前奏から、
アレグロ・モデラートの主部へ移行する。第一主題は2度の下降をメインとするものだ。
メロディと伴奏の対比をどう見せるかがカギになってくる。
移行部にも片鱗があるがdolceの指示が示す通り、Gから甘いメロディの第二主題が現れる。
そして2本の掛け合いでのアルペジオ。一気に駆け抜けた後は揃って下りてくる。
先の移行部を挟み同主長調に転調する。
ここからは駆け足だ。第一主題の再現があるとすぐにコーダへ向かう。
特に楽譜には書いていないが、Mからテンポを上げて演奏するのも良いだろう。
書いていないことに関しても「しなくてもよい」ではなく「する余地を残している」というように考えていただければ、
音楽表現の幅が広がるのではないかと考える。
―――――――楽譜解説より
2020年9月4日初演・発売。
価格(税込):
1980円
ユーフォニアムとピアノのための「ほしふるよるに」
風の音
編成:Euph. Pf.
難易度:C
東京では煌々と照るコンクリートジャングルに囲われて、
星々の僅かな輝きなど雲散霧消してしまうだろう。
それゆえに人々はその輝きを見ようとすることさえもしないだろう。
光のシャワーは、はるか昔より平等に天から地上に降り注いでいるにもかかわらず、
現代においては浴びることの出来る場所が格段に少なくなった。
私の故郷も存分にシャワーを浴びることの出来る数少ない土地のひとつだ。
そんな儚くも切ない星の雨を想い、この曲を作曲した。
願わくばその音色が、ホールをしっとりと光のシャワーで濡らさんことを…
――――――楽譜解説より
優しいメロディが繰り返される歌のような一曲。
アンコールピースとしても、コンサートの箸休めとしてもピッタリな曲です。
2019年2月10日初演(Euph.外囿祥一郎、Pf.城綾乃)。
2019年2月28日発売。
価格(税込):
2530円
ユーフォニアム・テューバ四重奏のための「日曜日の冒険」
風の音
編成:2Euph. 2Tuba
難易度:D
ある日曜日、目が覚めたキミは、カーテンを開けて眩しい朝の陽光と挨拶を交わす。
窓も開けて、大きく伸びをして深呼吸。新しい酸素が身体に取り込まれていく。
香ばしいパンの焼ける匂い、瑞々しいサラダ、塩気のきいたチーズ。
おいしい朝食も食べたところで、紅茶を飲みながらキミは一日の予定について考える。
家でゴロゴロするのはもったいない気もする。
どこかに出かけてみる?一人で?それとも気になるアイツを誘って?
“must do”や”should do”が無い、久々の日曜日。
さて、今日は何をしようか。
――――――初演プログラムノートより
東京音楽大学ユーフォニアム・テューバ科委嘱。
中高生でも演奏可能なほどよい難度。快活で楽しい作品です!
アンサンブルコンテストなどにいかがでしょうか?
2015年12月16日初演。
価格(税込):
3300円